中村仲蔵
三遊亭竜楽さんの特別企画「文楽と忠臣蔵の夕べ」に行く。人形浄瑠璃文楽座による文楽と落語のコラボレーションである。見応えは「BUNRAKUGO」と称した「中村仲蔵」だ。
噺だけでも情景が目に浮かぶが、五段目の舞台シーンでの文楽との競演は、噺の調子、人形の動き、そして三味線の効果が調和し、クライマックスシーンを盛り上げてくれた。歌舞伎を見たことのない人をも舞台に引き込む巧みな演出であった。さらにサゲにも一本とられた。これまで私が知っている名人と云われている人のサゲも、噺のスケールのわりにはしっくりこなかった。竜楽師匠の「明日は晴れ舞台だ」というサゲは秀逸だった。芸に開眼した雨宿りの蕎麦屋のシーンが見事に生きてくる粋な台詞だ。
竜楽師匠とは来月フィレンツェでご一緒する。私はもちろん茶会だが、師匠はイタリア語で落語を公演する。イタリア人がどのような反応を示すのか、実は自分のことよりも興味津々である。
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