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2009年4月30日 (木曜日)

釜炒り茶作り

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今日のお茶。壷中庵監修・手炒り「釜炒り茶」

毎年八十八夜の時期に、府中市郷土の森博物館内に植えられている茶樹で新芽を摘み、博物館のボランティアの皆さんと釜炒り茶作りをしている。製茶場所は移築された江戸時代の古民家。へっつい(竈)を使って釜で炒る。一応指導する立場だが、毎年作っていると皆さん手慣れてきたもので最近は楽をさせていただいている。とは云え、釜の温度、炒り具合、揉み方など経験と勘の世界。拙い経験なれど、今年は作っている最中から手応え充分。

元禄10年(1697年)刊行された宮崎安貞の「農業全書」に釜炒り茶のことが記されている。当時は唐茶と云った。「鍋は唐鍋取り分け良し。へっついをうしろ高にすえ、二斤或はそれより多めに生葉を入れ、特に火を弱くし、手を止めず、鍋の肌に茶を押しつけるよう、なで廻す。葉がしなしなとなった時、筵などでやわらかく、そろそろ揉み、充分揉めた時、また鍋に入れ、前のように手を止めず、なで廻ししばらくして鍋から出し、筵の上で揉む。炒ること七、八回、四回、五回炒ると葉は乾きくだけるから、揉む事は四、五回で止める。ゆる火で度々炒れば、香り良く、湯に入れた時良く出る。」

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毎回、この「農業全書」の方法で釜炒り茶を作っているのだ。そして今年は期待通りのお茶に仕上がった。この「手炒り釜炒り茶」を飲みたい方は、毎年博物館で開催される梅祭りで飲むことが出来る。そう、今回の釜炒り茶は、来年までじっくり熟成されて供されるのだ。

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